職業は「AV女優」。 [本]
たまには昔買った文庫本を読み返してみたりする。
99年のライジングサン・ロックフェスに参加した折に往復のフェリーの中で読んでいた本、
永沢光雄著「AV女優」。
内容は91年から96年にかけて某成人雑誌で連載されていたアダルトビデオ業界で
ヒトハナ咲かせた(?)女の子たち42人へのインタビュー集。
ちょうど大学生をやっていた時期なのでAVも何本か見たし成人雑誌も読んでいたはずなのだが
名前を覚えている女の子は5人もいない。
マンガ雑誌と一緒でなんとなく消費されていくだけ、
AVとはそんなものじゃないかな。
職業としてAV女優の寿命は短いのもその要因にある。
ほとんどは1,2本の出演で引退、1年も業界にいればベテランと呼ばれるそうだ。
だから記憶にほとんど残らない。
永沢氏のインタビューは彼女たちを見下すこともなく正面から向き合っている。
生い立ちから家庭環境などの「それぞれの物語」を聞いて相槌を打つように受け止める、
その中にはリアル「ファザーファッカー」みたいな痛々しい物語も存在するのだが。
そんな世界に傷つき苦しみながらたどり着いた女の子、軽快に笑いながらやってきた女の子
たちが「AV女優後」の自分の将来を語るとき、ほとんどが自分の居場所として「店をやりたい」
と言っているのが印象的。
AV女優だった彼女らに幸多かれと思う。
お邪魔しまーす☆
トラックバックありがとう、All-Tone さん!!
(お礼のコメントはココでいいのかなぁ?
私もやってみたいので今度、トラバのやり方教えてくださーい)
私も新刊でる前に再読しておこうと思って、
ハードカバーのほう引っ張りだしてみましたっ。
気を抜くとついつい引き込まれて読み込んじゃうので、ちょっとキケン(笑)
それにしても、エゾへの道中、旅のお供にしていたとは!
なんかカッコいい(゚ー゚☆キラッ 永沢さんも喜びそう←たしか元ロック少年。
by ||| 反町鬼子 ||| (2005-05-23 12:23)
ここは当ブログでアクセス数No.1の記事なのですが、
誰もコメントを落としてくれませんでした。
鬼子さん、どうもありがとう。
by All-Tone (2005-05-23 20:04)