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こだま和文 from DUB STATION @5.28弘前Mag-Net [音の力]

22時30分過ぎ、うつむいたまま演奏するこだまさんのためのセッティングが始まり、
こだまさんのラッパがダブ処理されない生音で聴こえる最前列正面に陣取る。
最近のこだまさんのライブでの定位置。

ニットをかぶった藪下さんがDJブースに登場、
会場にルネッサンス期のクラシックが流れる、そしてこだまさん登場。

HIPHOPなトラックでライブ開始!
青い上下のジャージに白のキャップを斜めに被ったこだまさん、
ラッパのベルはいつものように下を向いている。

前半は「A SILENT PRAYER」からの選曲が中心、
「COOL LETTER」では4/2@代々木公園のときのように「やさしい手紙」という
コトバを繰り返すこだまさん。
ブーストされたベース音に乗せたこだまさんのMCはいつも心を打ち抜かれる。

中盤でとなりにいたKさんがこだまさんに

 「リンゴ追分やって!」

とリクエスト。
こだまさんが答えてリンゴ追分を演奏するもうまくいかず、Kさんに

 「唄ってくれよ!」

とマイクを手渡す。
それを受けてKさんは朗々と熱唱!
弘前ならではのうれしいハプニングだった。

終盤では懐かしい曲がならぶ。
BPMが落ちたRiddim「Tempo」が流れる、「グリーン・スリーブス」だ。
はじめて聴く生演奏。
美しく、優しく、厳しいラッパの音と大久保さんのベースの絡みに涙腺が緩む。

ライブのオーガナイザーすどうさんが登場し、パワフルに2曲熱唱。
まずは「ビー・マイ・ベイビー」。
原語で歌われたすどうさんには申し訳ないが、アタマのなかでribbonが歌った
こだまさん訳詩のバージョンが鳴っていた。
(すどうさん、ごめんなさい。)

つづいて「月光ワルツ」。
こだまさんによるとUA以外の人が歌うのは初めて。
涙腺が緩んで涙がこぼれそうになっていた私に気づいたKさんは、

 「大丈夫?泣くなよー!」

って言ってアタマをなでてくれた。
そんなKさんの顔は涙があふれていた。

すどうさんがハケて「END OF THE WORLD」。
この曲でもアタマの中でこだまさんが詩を書いたチエコ・ビューティーの歌が鳴っていた。
最後の方は声出して歌っちゃったけど…

ラストはフィッシュマンズのメンバーやリコも演奏している
「WHAT A WONDERFUL WORLD」。
おだやかで美しい景色が広がり終演。

この日のライブは弘前という場所、こだまさんの音に魅かれて集まったみなさん、
そしてスタッフのみなさんがすばらしいライブを作ってくれました。

そんな場所に客としていれてうれしかった。






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コメント 6

sakamoto

初書き込み失礼いたします。
日記を読ませて頂いてあの日の幸せな時間を思い出しています。
青森であんな夜があるとは、な夜でしたね!
by sakamoto (2005-06-05 21:25) 

All-Tone

いらっしゃいませ、sakamotoさま。
ライブから1週間以上たっている鮮度のない記事に
コメントありがとうございます。

ホント、幸せな時間でしたね。
by All-Tone (2005-06-05 23:16) 

miz

グリーン・スリーブスやったんですか!うらやましい。
グリーン・スリーブスといえば、90年のアケミ追悼コンサートのグリーン・スリーブス(初演?)が忘れられません。当時、Muteが解散したことも知らず、なんでMuteで出ないのかなあ?なんて思っていましたが、あの重いトラックをバックにこだまさんの演奏を聴いてソロでの出演を納得してしまいました。衝撃的な一曲でした。解散を知ったのは、それから暫くしてからだったように記憶しています。
私は諸事情により5月も行けず。6月のスターパインズも難しそうです。

Dub Station Bandのライブ決まったようですね。
> [DEMO / DUB]
> 2005/7/8 (金) open / start 22:00 close
> at 青山CAY
> LIVE:KODAMA AND THE DUB STATION BAND / GOMA / TRIAL PRODUCTION / RAS TAKASHI (DUBSENSEMANIA) / URC (URC SOUNDSYSTEM)
> TICKET : adv \3,000 / day\3,500
> INFO:青山CAY http://www.spiral.co.jp/index.html

> [FESTA de RAMA]
> 2005/8/6 (土) open / 12:00 close / 21:00
> at 広島県瀬戸田町サンセットビーチ
> LIVE:KODAMA AND THE DUB STATION BAND / 曽我部恵一バンド / DOBERMAN / HIFANA / BAGDAD CAFE THE trenchtown / THE LITTLE ELEPHANT
> INFO:FESTA de RAMA http://www.rama.ne.jp/home.html

http://www.delphonic.com/より)

行きたいな〜。なんとしても行かなくては!!(Gomaも観たい)
by miz (2005-06-06 00:43) 

フユP

こんばんは。
リンゴ追分飛び入り熱唱なんて!!!
うわ~歌うの気持ちいいだろうな。

‘だいじなのは内面なんだよ。’と初っ端に、そして、’愛‘、’好きな人を大切に’
などということを仙台では言っていました。なにげないことば、しかし沁みましたわ。
by フユP (2005-06-06 19:55) 

ビーチです

でましたリンゴ追分事件!とてもいい人だったんですね、それだけにケガが
かわいそうでなりません...
仙台での「WHAT A WONDERFUL WORLD」で私もウルっとなりました。
こだまさん仙台ではずっと『誠実な不良になれ!』を連発していました。
飲んだら乗れ、乗るなら飲め!(←車の事です)と大声でさけばれて
いましたよ(笑)
by ビーチです (2005-06-06 20:40) 

All-Tone

>mizさま、おひさしぶりです。
アケミさんの追悼コンサートにいかれてたんですね、
人伝いに「グリーン・スリーブス」を演奏されたことはきいていました。
なので演奏中にこだまさんと親交があった方々の顔が浮かんできましたよ。
アケミさん、ナベちゃん、篠田さん、フィッシュマンズの佐藤くん、
スカパラのギムラと青木さん…
どうしてもレクイエム色を強く感じてしまいます。

Dub Station Bandのライブ、青山CAY行きたいです。
でも仕事の関係で無理っぽい感じが…
6年ぶりのダブステ・バンド楽しんでくださいね。
ライブレポおまちしています。

>フユPさま、いらっしゃいませ。
気持ちよさげに歌ってましたよ、彼女。
大した度胸です、だいぶん酔っ払っていらしたようですけど。
こだまさんの音だけでなく、コトノハにも惹かれてしまいます、
なにげないコトバですが救われますよね。

>ビーチさん、どうもです。
そうなんですよね、ケガのことはホント…
こだまさんの「WHAT A WONDERFUL WORLD」はやさしさがあふれる
大好きな曲です。
いつもやられてしまいます。

「誠実な不良になれ!」ですか、
いいなぁ、私もなりたいです。

みなさんそれぞれの立場でこだまさんのメッセージを受けとめていますね、
ビーチさんはビーチさんで、フユPさんはフユPさんで。
とてもステキなことだと思います。
by All-Tone (2005-06-07 22:17) 

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